熊本県総合保健センター健康経営宣言
私たち熊本県総合保健センターは、職員の健康増進を経営の重要な課題として捉え、当センターの「公衆衛生の重要な課題である生活習慣病予防やがん予防のために、県民の健康診断・検診、保健指導、普及啓発事業を行い、県民の健康向上に寄与する」という設立目的に基づき、職員、その家族の健康の維持向上に努めることを宣言いたします。
さらには当センターの健康事業活動を通じて、県民の健康づくりに資することで社会に貢献していきます。
センターの現状・課題
平成28年1月に始めた健康経営プロジェクト「SOUHO革命」においては、職員の健康管理・健康づくりに焦点をあて、健診結果から健康課題の把握を行い、健康セミナーや禁煙支援等を通してヘルスリテラシーの向上を図り、歩数アップ大会等を実施することによる運動機会の提供などを実施してきました。
当センターにおける健康診断結果の状況は、有所見率は全国平均、熊本県平均値を10%以上超え続けている状況でした。特に、平成30年度の血中脂質は45.3%と悪化が見られていましたが、令和3年度は有所見も改善がみられ、血中脂質も33.6%と改善しています。しかし、いぜん全国平均、熊本県平均よりも高い数値です。これら有所見率の悪化は、心疾患や脳血管疾患など、生活習慣病の疾患の罹患につながり、各職場における生産性の低下や医療費増大等の影響を及ぼすことが考えられます。
また、ストレスチェックでの健康リスクは全国平均よりも低い状況ですが、健康リスクと高ストレス者の割合は部署間で大きく差があります。
以上のことから、センターの健康経営を組織的に推進していくことにより、生産性の向上や職員の健康意識の向上、仕事への満足度やモチベーションの向上につなげていけるように取り組みます。
目的
職員の健康管理・健康づくりを「人的資本」に対する積極的な「投資」として捉え、①栄養②運動③禁煙④睡眠の4つに柱をおいた、センターにおける健康経営プロジェクト「SOUHO革命」を戦略的に実施していきます。
全職員の自己健康管理能力を高めることで、心身の健康向上だけでなく、センター全体の経営の発展を目的とし、さらには、健康事業活動を通じて県民への健康の輪を広げることを目指しています。
目標
(1)健康管理の充実
①健診受診率 100%
②有所見率の低下 50%
脂質有所見率 33.6%以下
③精密検査受診率の向上 100%
④職員のヘルスリテラシーの向上
⑤特定保健指導の実施率 100%
⑥健診後事後指導実施率 100%
⑦ストレスチェックの実施 100%
⑧喫煙率の低下 0%
(2)職場環境改善の強化
①参加型職場環境改善プログラム「Let’sいきいき職場づくり」実施
②禁煙環境の徹底
組織体制
【役割】
①健康経営委員会:部長及び総括
(役割)組織における健康課題の把握及び改善に向けた計画の策定
②実行委員会:所属室長
(役割)計画の実施及び推進、所属における課題把握と改善及び評価
③推進委員会:班長
(役割)実施に向けた具体的取り組みの提示等
※衛生委員会、互助会、労働組合とも連携を図る